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    『 風の時代を生きる 』

    ~ 気功の偏差について、イルチブレインヨガの体験記、その後 ~

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    2023-01-08 (Sun) 00:00

    偏差克服への道 ⑥ 身体的偏差の克服は、ファンソンを体が覚えること

    精神的偏差(入魔)を克服する1カ月前から、私はT先生の教室に通うようになっていました。

    2006年7月のことです。
    身体的偏差だけは、誰かの助けが必要だと感じ、
    最後はここしかないと、T先生のいらっしゃる、気功文化研究所の門を叩きました。

    T先生の気功教室は、毎週木曜日にありました。
    中国の先生と同じように、最初、理論や最先端の情報を聞く時間があり、
    その後、練功が始まります。

    当時は中国から新しい健身気功が入ってきたのですが、T先生は伝統的な気功を教えておられました。

    練功中、T先生はほとんど話されません。
    某NPO法人の指導者のように、言葉による誘導は一切ありません。

    気功指導者が気功学生と一緒に練功することで、
    「もっとも大切なことは、気(エネルギー)で伝えるのです。それを帯功(たいこう)と言います」
    と、教わりました。

    練功中、安全が確保された静かな部屋で体験に没頭しながら、これまでの練功とは違う体感を感じていました。

    不思議なことに気功の時間が終わっても、それまでのように、ダレダレにゆるみっぱなしということがなくなりました。
    どこか心地よい緊張を感じて、「これは何だろう?」と思っていました。

    そうして、T先生のところに通い始めて11か月が経とうとした時、その心地よい緊張が、放鬆(ファンソン)ということを頭で理解したのです。

    その時、放鬆(ファンソン)は自ら構築しなければいけないことに気づきました。

    放鬆(ファンソン)は、言葉で説明するのはとても難しい。

    某NPO法人の指導者は、言葉で「ゆるんで下さい。ゆるんで下さい。」を何度も何度も繰り返し言いました。
    ゆるんでしまうことは、力をなくすことと同じなのです。

    本当は、自分自身で体の「し過ぎている緊張」を解いていくのです。
    余分な緊張を「ゆるめていく」ことによって、放鬆(ファンソン)を構築していくことが出来ます。

    ゆるむは力がない状態、つまり意識が働かない状態。
    ゆるめるは、意識がある。意識を使うことが出来る状態。
    気功は意識を働かせなければ、気功にはなりません。

    体の余分な力は抜けているけれど、意識を使うことが出来る状態。
    プラスとマイナスが引き合って、ゼロになっている状態。
    言葉で表現すると、こんな感じになるでしょうか。

    体が放鬆(ファンソン)を覚え、それを頭で理解できたその日、
    脱ぎっぱなしになっていた、私の社会的身体(ヨロイ)が戻ってきました。

    社会的身体をヨロイと名付けた人は、すごいと思いました。
    瞬間に、「ドン!」と戻ってきたヨロイは、鎧のようにとても重かったのです。
    体に20キロ近くの鎧を着込んだような感じで、ヨロイが戻ってきてもすぐに体になじまず、
    ロボットのような動きをしていました。

    数時間後、ヨロイは体になじみ、ようやく元の体に戻ることが出来ました。

    2005年12月に自分が偏差にかかったことを認め、再生への道を歩き出して1年半。
    私は、奇跡的にも精神的、身体的2つの偏差を見事に克服することができました。



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    最終更新日 : 2023-01-08