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    『 風の時代を生きる 』

    ~ 気功の偏差について、イルチブレインヨガの体験記、その後 ~

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    2023-01-06 (Fri) 00:00

    偏差克服への道 ⑤ 精神的偏差(入魔)が消えた日

    私が正気を取り戻した時、頭の中のベルリンの壁が音を立てて崩れました。
    ベルリンの壁というのは、右脳と左脳の間にあって両者を隔てているものでした。

    ベルリンの壁が崩れた時、まるで津波が襲ってきて、一切合切の全てをさらっていったかのように感じました。
    気功を始めてからの約4年もの間、私は何をしてきたのかわからなくなっていました。

    気功をしていたのか?
    気功体操をしてきたのか?
    気功という名前の宗教をしてきたのか?

    私は、しばらくの間、空白の期間を過ごす事になりました。

    そして、2006年8月4日を迎えました。
    この日を最後に精神的偏差(入魔)が消えました。

    入魔の原因は、指導者による誤った指導法が原因です。
    言葉による誘導で体がゆるんでいる時に、緊張(=左脳を働かせること)を与えられることが原因でした。

    例えば、ゆるんでいる時に、「(自由に動くということがわからない人に)自由に動いてください」と言ったり、何が何でも正しい動きをさせようと強要したり、人前で出来ないお手本にされて笑いものにされたりする等、実際はたくさんの事例があると思います。

    このように、ゆるんでいる時に緊張を与えられると、そのショックで自分がその体験に閉じ込められてしまうということが起こります。
    結果、自分を痛めつける指導者のところに、痛めつけられるために通い続けるということが、私の身に起きていました。

    ゆるんでいる時に緊張を与えてくる人を、体は攻撃者として認識します。
    そして、ゆるんでいる時に緊張を与えられると、体は攻撃者と自分を同一化して、自分自身を守ろうとしました。
    いわゆる、攻撃者への自己同一化現象が起きたのです。
    これにより、私の自我は引き裂かれ、引き裂かれた自我は相手(指導者)の自我に乗っ取られるということが起きてしまったのです。

    そこに意識の刷り込み現象(インプリント)が加わり、指導者の言葉に振り回されるということが起こりました。
    この2つが、私の入魔の特徴でした。

    8月2日から、私は霊元功の又手図(さしゅとう)をしようと思い立ちました。
    肩関節をほぐすために、ゆっくり時間をかけて、自分が満足するまで丁寧にしていました。
    2日後の8月4日・・・運命の日がやってきました。

    私は、大海亀になるという体験をしたのです。
    大海亀は、脳の酸素消耗率がとても低く、深い気功状態と言われていて、
    その心境は、とても楽しいのだそうです。

    3日間の練功で心身がほぐれ、私はそれまで体験したことのないほどの深い入静状態になりました。
    そして、私が私の中心と1つになったのです。
    この体験を通して、引き裂かれた自我は1つに戻り、以降、私は悩まされることがなくなりました。
    そう、入魔を克服したのでした。

    私が自分の中心とつながった時、気づきました。
    私は、自分自身を見失っていたことに。
    私は、所属している理路を教えてくれる団体を自分の中心にしていたことに。

    私の人生の主人公は、他ならぬ自分自身であって、所属している団体ではありません。
    ましてや、気功教師でもありません。
    これは、ヨガにも言えることでした。
    私が自分の人生の主人公であること、中心であること。
    それに気づき、その力を取り戻した時、自分の人生を変化させることができるのです。

    次回は、もう1つの身体的偏差はどのようにして克服できたのかというお話になります。



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    [Tag] * 気功 * 体験記 * 精神的偏差 * 入魔

    最終更新日 : 2023-01-06