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    『 風の時代を生きる 』

    ~ 気功の偏差について、イルチブレインヨガの体験記、その後 ~

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    2022-12-09 (Fri) 00:00

    偏差 ② 2重拘束

    「体を動かしながら、私の話を聞いて下さい」

    いつも先生のこの一言から気功の時間が始まりました。
    BGMは、気功らしくない女性歌手のCDでした。
    当時、天使の歌声と称されていた方だと記憶しています。

    実は、このどちらも偏差の原因になるものでした。

    気功は、体を動かしながら、体の動きを内視します。
    体のどこか1箇所が動けば、その動きがどこに伝わってどんな動きがあるかを感じるのです。

    ゆっくりとした動きによって体がゆるみ、体がゆるむと、右脳の働きが優位になります。
    そして、考える脳 「左脳」 の動きは弱くなっていきます。
    そうして、心と体の位相が変わり、気の世界へと入って行くのです。

    ですから、気功をする時間は体験に没頭する時間であり、
    気功教師は、気功学生が体験に没頭できるように、安全を確保しなくてはいけません。

    その大切な時間、私の先生は、「私の話を聞きなさい」と、左脳を働かせることを強いたのです。。

    このような指導を受ける気功学生は、今、体をゆるめていく時間なのか、頭を使って緊張する時かなのかわからなくなります。
    これを2重拘束と言います。

    2重拘束の結果どうなったか・・・。
    私は体の動きを内視しながら、気功の先生の話を聞くという、意識を2つに分裂させてしまったのでした。
    気がついた時には、自分の自我が2つに引き裂かれ、引き裂かれた方の自我に気功教師が住み着いていました。
    これが1つめの精神的偏差です。

    気功は、今は体験に没頭する時間なのか、頭を使って話を聞く時間なのか、そのメリハリが大切です。
    そのことをよく理解できている先生に教わることが大切だと思っています。

    中国の先生に気功を教わる機会に恵まれた私は、そこで1つの発見をしました。
    まず理論を勉強する時間があり、その後、それを体験する時間があり、
    体験してみてどうだったか、ひとりひとりフィードバックする時間があり、
    それに対してのアドバイスを頂き、そしてそのアドバイス通りにもう一度、気功の練習に入ります。

    見事に体験に没頭する時間と、頭を使う時間が分かれていたのです。

    「偏差とは、気功を学ぶことによって予期しなかった学習結果が現れること」ですが、
    その内容は、実に多岐にわたります。
    何故なら、何が偏差の原因になるかわからないからです。

    私がどんな偏差を体験したのかの話はまだまだ続きます。



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    [Tag] * 気功 * 偏差 * 精神的偏差 * 2重拘束

    最終更新日 : 2022-12-23