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    『 風の時代を生きる 』

    ~ 気功の偏差について、イルチブレインヨガの体験記、その後 ~

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    2023-03-27 (Mon) 03:05

    「私、死ぬのが怖くないんです」

    生命を持って生まれた私たち人間は、生きていくためにエネルギーが必要です。

    ひとつは『先天の気』といって、両親から受け継いだもの『寿命』のことです。
    『寿命』は、腎臓に宿っています。

    もうひとつは『後天の気』といって、
    私たちの肉体を維持し活動するために必要なエネルギーのことです。
    『後天の気』は、天の気(呼吸)と地の気(食物)の2つのことです。

    天の気と地の気で作られたエネルギーのことを、気功では『精』と呼びました。
    私たち人体の中に流れる生命エネルギーが、『精』のような純粋なエネルギーで
    あれば良いのですが、私たちには脳があります。心があります。
    脳はさまざまな考えを生み出し、その考えは心=感情から生み出されています。

    つまり、私たちの体は、考えと感情のエネルギーの影響を大きく受けています。
    常に怒りを持っている人からは、怒りのエネルギーが発せられています。
    脳の感覚を開いてエネルギーに敏感になると、その人が常にどんなエネルギーに
    支配されているかが手に取るように観えるようになります。

    憎しみに支配されている人は、顔が鬼のようになります。
    悲しみに支配されている人は、泣いているこどものように見えます。
    恐れに支配されている人は、幽霊のように見えます。

    前置きはここまでで、術後しばらくしてからWさんが、
    「先生、私、死ぬのが怖くなくなりました」と言われました。

    突然の発言にびっくりしました。
    そして、Wさんの目をのぞき込んでみました・・・。

    人は死を受け入れた瞬間、生が輝き出すのです。
    今、この瞬間、生きていることに感動し、
    今日、目覚めて一日を生かせて貰えることに感動し、
    私の魂が私の人生をつくってくれたことに感動し、
    その道を私が本当によく歩いたことに気づいて感動し、
    とにかく感動の嵐が寄せて来て、涙が出て止まらなくなるのです。



    でも、Wさんの目から1滴の涙も出ていませんでした。


    死と本当に向き合った人は、それからの生き方が変わります。




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    最終更新日 : 2023-03-27